RYO Blog

優れるな、異なれ

雪山の危険

ブログサボりまくってましたw

これからはできる限りサボらないように頑張る!




さてさて、時の流れは早いものでいつの間にやらwhistlerもwinter seasonに突入しました⛄️

今年は例年よりも雪の降り始めが遅く、スキー場はなんとか予定通りの日にちにオープンできましたがめちゃくちゃ雪が少なくブッシュと岩だらけでした。
しかし、その後毎日降雪が続く週があり今ではモリモリ雪が積もってます!

僕はオープン日から週4〜5で滑りに行ってますが、一番思うのは山がデカ過ぎ🏔

whistlerにはwhistlerとBlackcombという2つの山があるんですが、1つの山でも日本のスキー場よりはるかに広いのにそれが2つもあるなんて。

しかも、こっちのスキー場はコース外滑走が当たり前にできてどこでも行き放題です!
色々な地形があったりツリーランもできて最高に楽しい🏂
ただし、何か事故があっても自己責任。
山は岩山のためclifがそこら中にあるし、自分の知らない道を行けば本当に簡単に遭難します。
毎年結構な数の人が亡くなっているし、行方不明になって春に雪が溶けて見つかる人もいるくらいです。

なんでこんなこと言うかって?

それは今日僕が遭難したからです。

なんとか運よく知っている場所にたどり着いたからよかったものの、一歩間違えればまじで死んでたかも。


事の発端は、僕が先日職場の先輩(良く山の事を知っている人)に、山の頂上から一番下までツリーランをしながら降ってこれる道を一緒に滑って教えてもらいました。
それがすごい楽しかったので、友達と3人でそのコースへ行くことにしました。
コースをうる覚えながら僕が先導してコース外の方へ行くと、前回滑った場所とは違うけどノートラックのパウダーが残っていてめちゃくちゃ気持ちよく滑っていました。
パウダーを堪能しながらしばらく下るとツリーランに突入。この辺りから前に1つもトラックがないしちょっとやばいかなーと思っていました。
それでも序盤は木の間隔もそこそこあったので滑って下れていましたが、途中から木の間隔がどんどん狭くなっていき滑れる状況じゃなくなりました。
ここまではスマホでマップが見れていたので、皆んなで板を脱いで歩いて下山しようと歩き始めました。
しかし、途中でスマホは圏外に。
自分たちがどの辺りにいるか全くわからない状況で、なんとなく覚えている山の形状を想像して向かう方向を決めて進んでいきました。
歩くのもかなり大変で、浅いツリーホールにはまったり地熱で雪が溶けて空洞になっているところにはまったりと、歩くだけでもかなり体力を消費しました。
今回は3人で遭難したので、もし何かのホールにはまっても助けあえる状況でしたが、もし一人だったら本当にやばかった。
物理的な面だけじゃなく、精神的にも誰かが近くにいてくれるだけで心の支えになりました。
この精神面が超重要だと今回痛感しました。もし1人だったらマジで不安と焦りでパニックになってもおかしくないし、途中で心が折れると思う。

そんな感じで2時間近く下って行くと少しひらけた場所に出ました。そして奇跡的に1つだけ人間の足跡を発見。
その足跡を追っていくとどこかへ続いているトレイルへなんとか出てくることができました。
近くに看板があり、ここら辺がスキー場とは全く違う街の方だとわかりました。

そこからトレイルを歩いたりワンフットで滑ったりしながら1時間30分ほど進み、ようやく街の道路へ出てくることができました!
この時は本当に本当に生きて帰ってこれてよかったと思いました。
それまでは3人とも空元気でシリアスになり過ぎないようにしていましたが、ここで皆んな「本当にやばいと思ってた」と本音を。
3人揃ってバスで家まで帰ってくることができました。


今回は天気が良い上に朝1本目のランでさらに遭難したから明るいうちに下山できたし、3人だったことで助け合えた。そして何より運が良かったことでなんとか生きて帰ってこれたけど、マジで命の危険を感じた経験でした。
今回の遭難の原因は僕がうる覚えのまま先導してしまったことに限ります。2人には本当に申し訳ない事をしてしまった。
もう二度と下り方のわからない方には行かないと誓いました。


山は美しくて楽しい反面、常に危険も隣り合わせだという事を忘れないように!



忘れられない29歳の誕生日になりましたw